充実した毎日を過ごすために必要なものは健康です。その健康も負担の生活が疎かになっていては始まりません。
舞浜クリニックでは日常生活がより豊かに、より実りあるものになるようサポートを行います。
特に婦人科領域においては「心が豊かになる」「心が満たされる」「充実感がある」毎日を過ごせるよう、女性に特徴的なお悩みについてご相談に応じます。
体が重く感じたり、頭痛がするといった内容から更年期障害、月経不順や月経痛などの悩みについて、日本産婦人科学会専門医の院長がお答えいたします。
婦人科健診、子宮頸がんワクチンなどもお気軽にご相談ください。
月経は脳の視床下部からゴナドトロピン放出ホルモン(GnRH)が分泌されることで始まります。
視床下部はホルモンを分泌する場所だけではなく、感情や自律神経系の中枢として大切な働きをします。
月経不順はストレスや環境変化でホルモン分泌に障害が出るため生じます。過度のダイエットや甲状腺機能障害、薬剤による場合もあります。
当クリニックでは超音波検査や内分泌検査を用い、その結果を踏まえてホルモン療法などの治療を実施します。
月経(生理)の開始に伴い立ち上がれないほどの激しい下腹部痛、腰痛などの症状が現れるのを月経困難症と呼びます。比較的よく見られる病気です。
主な症状は下記の通りです。
当クリニックでは超音波検査や内分泌検査を用い、その結果を踏まえて低用量ピルの処方などを行います。
旅行などの予定により月経日を移動させたい方はご相談下さい。
月経が発来する前、黄体期は受精卵の着床のために子宮内膜が肥厚しています。
これは卵巣の黄体から分泌されるエストロゲンとプロゲステロンにより子宮内膜の肥厚が維持されています。
受精卵が着床しないとHCGが分泌されないので黄体が刺激されません。
黄体は寿命が2週間くらいなので、刺激がないと(妊娠しないと)エストロゲンやプロゲステロンの分泌が減少し、血中から消失してゆきます。
するとこれらのホルモンの作用が無くなり、子宮内膜が維持できなくなり出血始まります。
これが月経です。
このメカニズムを利用しエストロゲンやプロゲステロンを内服薬で追加することで、月経を抑制することができます。
よって予定月経を移動させることができます。
当クリニックではエストロゲンとプロゲステロンが一緒含まれるホルモン剤を処方します。
当院では低用量ピル、モーニングアフターピル(緊急避妊ピル)の処方を行います。
低用量ピルは避妊以外にも月経困難症や過多月経の改善、生理痛の軽減、ニキビや肌荒れの解消といった良い作用もあります。
低用量ピルは主として避妊目的に服用します。
服用する期間により「21日タイプ」「28日タイプ」に分かれ、継続して飲み続ける必要があります。
飲み忘れた場合などに対してもご説明いたしますのでご安心ください。
また、保険適応のある低用量ピルもありますので、子宮内膜症による生理痛を軽減されたい場合などお悩みの際はお気軽にご相談ください。
コンドームが破れたり、セックスしたけど避妊が出来なかった場合などはモーニングアフターピル(緊急避妊ピル)にて対処いたします。
吐き気や嘔吐、頭痛などの副作用がありますが、中絶手術に比べれば身体的リスクや精神的な負担は低くなります。
避妊失敗から72時間以内の服用を推奨しており、開始時期が早ければ早いほど避妊成功率も高くなります。ご状況も鑑みた上でご説明いたしますのでお早めにご相談ください。
子宮頸がんの原因はヒトパピローマウイルス(HPV)といわれてます。
ヒトパピローマウイルスのうち16型・18型などの中~高リスク型が原因で子宮頸がんがおこることがわかっています。
ヒトパピローマウイルスはごく一般に存在する普通のウイルスで性交渉により感染します。
女性の生涯罹患率は80%というデータもございます。
多くの場合、感染後2~3年の経過で自然治癒しウイルスは消滅します。
しかし一部の女性でウイルスが消滅せず、感染し続ける場合があります。ウイルス感染が継続すると子宮頸部の上皮に異常増殖(異形成)がみられますが、通常ほとんどのウイルスは排除され異形成は治まります。
しかし異形成が続く一部の人では軽度異形成から高度異形成へと重症化する場合があります。進行度合いが進むと子宮頸がんになる可能性があります。そのため、早期発見・治療による対策および子宮頸がんの予防が重要です。
子宮頚がん予防ワクチンは主に2種類発売されてます。ハイリスク型のHPV16型、18型について予防、感染を防ぐ2価ワクチン「サーバリックス」と、HPV6型(尖圭コンジローマの原因)、11型、16型、18型を予防する4価ワクチン「ガーダシル」です。
これらの子宮頚がん予防ワクチンによりHPV16型、18型の感染に由来する子宮頚がんの発生を高確率で抑えることができます。
しかし他のHPV型の感染を抑えることはできないので、100%の予防効果ではありません。大体約20年間にわたり70~80%の子宮頚がん予防が可能だと思われます。
性交渉により感染するHPVについては10歳代に打つのが推奨されます。諸外国では12歳前後からワクチン接種をしています。
対象年齢は10代から40歳ぐらいまでの女性です。
サーバリックスは初回、1ヶ月後、6か月後、ガーダシルは初回、2ヶ月後、6ヶ月後といずれも3回注射することによって予防効果が発揮できます。
若い女性では特に初期症状もなく、子宮頸がんが進行してしまうと最悪子宮摘出が考えられます。子宮頚がんを予防するためにもなるべく早いうちから子宮頚がんワクチンを接種し、20歳を過ぎたら子宮頚がん検診を年に一度は継続して受診し続けるといった形が望ましいです。
性感染症とは性的接触(セックスやキスなどの性的な行為)によって感染する病気の総称です。
STI(Sexually transmitted infection)やSTD(Sexually Transmitted Diseases)とも言います。
性交時にコンドームをつけることにより、性感染症の予防をすることができます。
性感染症には20種類以上の病気がありますが、主なものは下記になります。
いずれにしても早期の治療が望ましいため、いつもと異なる症状が現れましたらお早めにご相談ください。下記「主な病気の特徴」をご覧頂くとわかりますが、ご自身のお身体を守れるのは自分だけです。重症化する前に治療を行い、体に対するケアを行ってください。
淋菌という細菌による疾患です。
最近はオーラルセックスによる咽頭炎の感染が増加してます。女性は骨盤内感染症や子宮、卵管に影響することで不妊の原因にもなります。
通常は膣や口の中にいるが、性的な接触や身体の免疫力低下により症状が現れます。
白いカッテージチーズのようなおりもの、外陰部の赤み、かゆみ、痛みが特徴です。
病状が進行すると、治りにくかったり、後遺症が残ったりする。早期発見、早期治療が大切です。
一度感染すると身体の中にウイルスが潜伏し、再発を繰り返す可能性があります。
大陰唇や小陰唇のかゆみ、不快感が出てから、水ぶくれやただれが現れます。痛みもあります。
ヒトパピローマウイルスというイボのウイルスによる感染で、腟、外陰部や肛門周囲にイボができます。
おもに血液を通して感染します。母子感染が多いですが、セックスでも感染します。
急性肝炎になると風邪用症状や食欲不振、黄疸などの症状が出ます。
不妊症の原因になります。
泡状のおりものや外陰部のかゆみなどが特徴です。
若者中心に感染者が増加してます。感染力が強くほとんど症状が出ないので、不妊や子宮外妊娠の原因になる可能性が高くなります。
更年期とは、卵巣機能が終了する閉経前後数年間の期間を指します。閉経の平均年齢は51歳と言われているため、大体40代半ばから50代半ばあたりの期間が更年期にあたります。
ただし個人差が大きく、人によっては30代後半から更年期症状を来す方もいます。
更年期障害は卵巣機能の低下に伴う女性ホルモン(エストロゲン)減少により引き起こされる、ホルモンバランスの乱れに伴う身体的、精神的不調を指します。
エストロゲンの分泌量が減ると脳から性腺刺激ホルモンが分泌され、ますます女性ホルモンバランスが崩れます。それにより自律神経や情動まで影響を受ける上、家庭問題(夫の定年や親の介護、子どもの独立など)や職場で責任のある仕事を任されるといった環境の変化に伴うストレスも加わることで更年期障害が現れます。
更年期の症状には個人差が大きく、自覚症状がほぼない方もいれば日常生活に支障を来す方もおります。
実に様々ですが、代表的なものをまとめました。
早期発見、早期治療が重要ながんの内、子宮頚がん、子宮体がん、卵巣がんの健診を行っております。
ご希望により子宮頸がん予防のワクチン接種にも応じます。
主だった症状が無くても、検査にて異常が認められることもありますので、定期的に健診を行って参りましょう。
当院における婦人科がん健診では細胞診と超音波機器を用いた超音波検査を実施します。
細胞診はがんの発生しやすい箇所の細胞を綿棒やヘラを用いて取り、がん細胞を見つけるものです。
超音波検査では子宮内部の子宮内膜の厚さや卵巣の細かい変化など内診ではわからない状況を確認します。
自覚症状のない初期の子宮頸がんに有効な手段は婦人科がん健診です。
子宮頚がんが進行した場合は不正出血がみられたり、異常なおりものが増えたりします。
子宮頚がんはヒトパピローマウイルスによる感染が大きくかかわっています。
感染してもほとんど異常は起こりませんが、子宮頸部の細胞が変化することでがんになる可能性があります。
細胞診検査ではその細胞が正常か異常かを診断することができ、早期対応を行うことが可能になります。
最近は比較的若い年齢層にも子宮頸がんがみられるようになりました。
全く症状がなくても性交渉の経験がある方、妊娠・出産回数の多い方は年齢を問わず、年に一度は子宮頸がんの健診を受けることをおすすめします。
女性ホルモンバランスが崩れることでかかりやすくなります。ホルモンバランスが崩れ、子宮内膜が異常増殖することで子宮体がんに進行することがあると考えられています。そのため閉経後に多くみられます。閉経後は子宮内膜の異常細胞が月経ではがれ落ちずに蓄積されるため要注意です。また、不正出血が早期からみられたり、おりもの異常、下腹部痛などの症状で気づく場合があります。このような症状がみられる場合は婦人科を受診してください。
親戚に子宮体がん・卵巣がん・大腸がん・乳がんの方がいたり、生活習慣病の方(高血圧、脂質異常症、糖尿病、肥満など)、また妊娠経験のない方は、そうでない方に比べて子宮体がんになりやすいといわれています。予防のためにも年に一回は子宮体がん健診を受けることが望ましいです。
卵巣がんは子宮がんに比べ発生率が低く、初期には症状もないためみつけにくいです。
しかし超音波検査や血液検査(腫瘍マーカー)によって早期発見するケースもあります。
親戚に子宮体がん・卵巣がん・大腸がん・乳がんの方がいらっしゃる場合は卵巣がんになりやすいと言われており、超音波検査を子宮体部と兼ねて実施されるのが望ましいです。
また、良性の卵巣腫瘍がある方はない方より卵巣がんになりやすいという報告もございますので、婦人科を定期的に受診されることをおすすめします。
避妊を伴わない性交渉が頻繁にあるにもかかわらず、2年以上妊娠しない場合を指します。
結婚し男女間にて性生活がある場合、1年以内には約80%が、2年以内であれば約90%が妊娠すると言われています。これは逆を返すと10組に1組が不妊症に悩んでいることになります。
様々な生理現象がうまく絡むことにより妊娠へとつながるので、まずは原因を探すことが必要となります。
大きくわけて男性側に原因がある場合と女性側に原因のある場合とに分かれますが、原因については男女半々くらいの割合であることがわかってきました。原因が複数に重なる場合もあるため、原因追求に時間のかかることも多く、改善にもたくさんの労力を伴うことが多いです。
不妊症の原因が男女半々であることを考慮すると、初めから一緒に受診される形が望ましいです。男性の検査はそれほど時間もかからずに済みます。不妊治療が長期間に渡るケースが多いので、お互い一緒に努力していく協力体制を最初から築いていくのが理想です。
女性の主な検査
男性の主な検査
一般的には検査の実施後、治療について段階的に行っていきます。
治療方法ですが大きく2パターンに分かれます。
検査にて原因を追求し、改善を行う形で自然妊娠を待つという方法を通常は取りますが、それでも改善が望めない場合には人工妊娠を選択しなければならない場合があります。
時間だけでなく費用もかかるため、こどもを希望する男女間にてお互いの認識を同じにしていく必要があります。治療についての共通認識を同じくし、お互いを思いやって、双方の意見を尊重しながら進めていくことが大事です。
主な不妊治療
主な高度医療による治療
当院ではこのような検査を実施し、適切な治療をおすすめするとともに、高度不妊治療をお受けになる方については、不妊専門病院の治療のアシストを行っております。